先週末の日曜日に、六本木の東京ミッドタウン、21_21 DESIGN SIGHTで開催している「デザインあ展」に行ってきました。
「デザインあ」はNHK Eテレで土曜の朝に毎週放送されている子供向けのクリエイティブな番組なんですが、うちの子たちも毎週見ていて毎回釘付けです!
昨年は、2012年グッドデザイン大賞にも選ばれ、今後もますます面白いプロジェクトに発展していくのではないかと勝手に期待しているところであります。
それで、今回そんな「デザインあ」の展覧会が開かれるということで、さっそく子供たちと一緒に行ってきました。
入場料は、一般¥1,000、大学生¥800、中高生¥500、小学生以下無料。
うちの場合は子供たち無料で済みました〜(^^)v
デザインあ展は、館内撮影が可能です!
「デザインあ展」は、なんと、館内での撮影が可能となっていました。
これまで一般的な展覧会は撮影不可というのがほとんどだっと思いますが、今回の「デザインあ展」は、#design_ahというハッシュタグまで用意して、TwitterやInstagramへ投稿できるようにしていました。流石ですね〜! 投稿した写真は「デサインあ展スペシャルサイト」に掲載される仕組みになっています。
という訳で、今回いっぱい撮影してきたので、写真や動画を雑えながら、特に面白かった展示をピックアップしてレポートしてみたいと思います。
各展示にはそれぞれ番号が表示されていて、全部で35個の展示があり、そのうち、遊べたり体験したりできる展示が13個もありました。うちの子もほとんど全部の展示に興味を持ってかなり楽しんでいました。
ただ、すべてを見て、遊んで、体験すると、それなりにけっこうな時間がかかるので、2〜3歳ぐらいの子供連れだと、全部見て回るのはちょっと厳しい場合もあるかもしれないなぁ〜という印象でした。
<展示-1>「あ」れ?
入場して一番最初に展示されていたのが、<「あ」れ?>という展示でした。展覧会のタイトルでもある「あ」の文字の中に一緒に入ると、向かいの映像広告っぽいモニターパネルに映る仕組みになっています。広告の中に子供たちが写ってる風に見えて面白かったです。
<展示-2>「あ」ら!
続いて2番めの展示<「あ」ら!>は、「あ」の文字の1画が欠けているので、またまた文字の中に入って、自分がその1画になってみるという展示です。こちらも記念撮影向けな展示で大人気の展示でした。
ぜひ勇気のある方は、黒の全身タイツ持参でモジモジくんみたいになって、本気モードで挑戦していただければと思いますw
<展示-3>みんなの「あ」
会場に「あ」を描いて投稿できる場が設けてあって、展覧会参加作家が審査員となって、「おもしろい」と選ばれた作品が順次展示されるようになっているそうです。また、「特別におもしろい」作品が番組内で紹介される場合もあるみたいなので、デザインに自信がある方は、本気で挑戦してみてはいかがでしょうか?
<展示-4>動く「あ」
これは、後ろで見てただけなので、いまいち仕組みがよくわからなかったんですが、設置されたカメラの前で何かポーズを決めたり動いたりすると、プロジェクターに映し出されている「あ」の文字が、その動きに合わせて変化するみたいな感じなのかな?
<展示-5>モノ・オトと映像の部屋
四角い部屋の中で、番組の「うた」のコーナーが部屋中に広がって見えるようになっていました。テレビで見るのとは全く違った迫力ある映像体験ができます。
<展示-6>ふろしき
「ふろしき」による包み方を映像を見ながら体験できるコーナーです。「びんつつみ」「ふくろつつみ」「ふたつむすび」「ほんつつみ」「えんとうつつみ」「すいかつつみ」の6種類の包み方のコーナーがありました。
<展示-7>おりがみ
6種類の「おりがみ」の折り方を映像を見ながら体験できます。「ふね」「かぶと」「ふうせん」「ろっかく」「うさぎ」「たとう」の6つです。因みに写真では、娘が「たとう」に挑戦してるところです。ちょっとだけ手伝ってあげたら上手にできました。
<展示-8>5つのテーマ
「デザインあ展」の中で一番広いスペースでは、「お寿司」「本」「器」「お金」「学校」の5つのテーマで、デザインを観察できるようになっています。後で出てきますが、「お寿司の解散」や「お金の解散」など、「解散」という表現方法でデザインをより観察しやすくしているところが面白かったです。
<展示-9>お寿司の解散
透明なアクリル板の中に、バラバラに分解(解散)されたお寿司のネタが展示されています。お寿司1カンでお米が何粒あるのかなど、目でみてわかる様になっていて面白と思いました。
<展示-10>お寿司のいろいろ
日本の食文化を代表するお寿司の世界を観察することで、日本の食文化の多様さが見えてくるというコンセプトの展示。お寿司のサンプルのクオリティが必要以上に高くてそっちの視点で観察してしまいましたw
<展示-11>ちょうどいい
いろいろな大きさの「お寿司」を実際に見比べることで「ちょうどいい」サイズが理解できるようになっています。なかなかインパクトのある作り物で面白かったです。おもわず触ってみたくなりますが、触るのはNGです!
<展示-12>つみき寿司
コの字型のカウンター内に、色とりどりの木製のお寿司が並んでいて、親子でお寿司屋さんごっこを楽しみながら、子供がお寿司のデザインを自分で考えたりできるようになっています。
<展示-16>ごちゃまぜ文庫
たくさんある有名な本の題名を、上下ごちゃまぜにして新しい題名の本にして遊べるコーナー。写真にたまたま写ってるのでいうと、「さるかにアリス」とか「フランダースじいさん」とかが面白いですね。新しくできた題名の本のストーリーを親子で考えてみるのも楽しいかもしれませんねw
<展示-21>お金の解散
千円札のデザイン的要素を、8つのレイヤーに整理して観察することが出来るようになっています。大人が見てもデザインの勉強になりますね〜。
<展示-23>こすってみコイン
世界中から集めた100枚のコインが並べられています。好きなコインの上に紙を置いて、上から色鉛筆こすると、紙にそのコインのデザインが浮かび上がります。世界中のコインのデザインを見比べられるだけでも面白いと思いました。
<展示-25>教室の作り方
木でできたミニチュアの机や生徒を自由にレイアウトして、自分で教室をデザインできるようになっています。先生が中央にいて、生徒たちが円を描くようなレイアウトにしていたり、子供たちの発想を見ているだけでちょっと面白いです。
<展示-26>デッサンあ
iPadを使って、中央に置かれたペンギンのデッサンをみんなで描いてみようというコーナー。完成したらその場で投稿して、すぐに大きなスクリーンに映し出される仕組みだったようなんですが、今回はなぜか投稿するとエラーになって結局投稿できませんでした。けっこうスクリーンに表示されるのを楽しみに子供も頑張って描いていたので、ちょっとこれは残念でした。。。
<展示-29>ペンギン物語
立体のガムのパッケージデザインの中にいるペンギンが動き出すという不思議なデザインを観察できるコーナー。よくわからないですが、プロジェクションマッピングみたいな手法で表現してるように見えたけど、どうなんでしょう?
<展示-31>作業机
会場に用意された作業机で、「あ」を描けるようになっています。最後に娘と二人で自分オリジナルの「あ」を描いてみました。左は私の作品でパックマン風にデザインしていました・・・改めて見ると下手くそですね〜( ̄∇ ̄*)ゞ 右は娘の作品。何かの絵本風なのかな?
投稿して「おもしろい」と評価された作品はここで展示されたり、もっと凄いと番組で使ってもらえたりするみたいですよ。デザイナー系のパパやママが多かったのか、凄いキレイな作品とかいっぱい投稿されてました。
お土産コーナー
最後にお土産コーナーをチラッと覗いてみました。お寿司のストラップがちょっと気になりましたが、「あ」の付箋をお土産に購入して会場を出ました。
週末の午後は行列が・・・
会場を出たら、こんなに行列ができていました。週末に行くなら、午前中に行った方が、並ばずに見られるのでいいかもしれませんね〜。
最後に感想
今回の「デザインあ展」は、それなりに期待して行ったんですが、それでも想像していた以上に面白く、かなり楽しめました。デザイン系の展覧会で、ここまで親子で楽しめる展覧会はなかなか無いんじゃないかなぁ〜と思いました。
僕らが子供の頃の日本は、デザインを学べる環境なんてどこにも無かったと思うんだけど、今の日本は「デザインあ」のように子供がデザインを学べる環境というのが整ってきていて、素晴らしい事だなぁ〜と思っています。
今までデザインに関心が無かったパパやママもこれを機に、デザインに触れてみるのも良いのではないかと思います。
とは言え、「デザインあ展」は、デザインに関心がないパパやママでも全然楽しめる展覧会だと思うので、子供のいる方は是非行ってみることをオススメします! 6月2日(日)までやってます。
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